エラーコード一覧
AtsEXの実行中、エラーが表示されることがあります。
このページではAtsEX本体のよくあるエラー(エラーコードの表示があるエラー)と、その詳細について説明しています。
エラーコードの表示がない場合
以下の可能性が考えられます。
- AtsEXのバージョンが古い - エラーコードはAtsEX ver1.0-RC8(v1.0.40401.1)以降でのみ表示されます。AtsEXを最新版に更新してください。
- AtsEX本体が表示したエラーではない - AtsEX本体ではなく、プラグインから発生しているエラーの可能性があります。個々のプラグインに由来するエラーについては、当ページでは説明していません。
- エラーコード非対応のエラーである - 以上の手順を全て行ってもエラーコードが表示されない場合は、一般的ではないエラーであるなどの可能性が考えられます。 こういったエラーについては基本的に当ページでは説明していませんが、同一文面のエラーが掲載されていることもあるので、一読されることをお勧めします。
INDEX
【CA-】AtsEX Caller ATSプラグイン版
- CA-1:AtsEX を読み込めませんでした。AtsEX がインストールされているか・入力デバイスの一覧でチェックが付いているか・パスの指定が誤っていないか ご確認ください。
- CA-2:読み込まれた AtsEX Caller (バージョン x.x.x.x) は現在の AtsEX ではサポートされていません。
【CI-】AtsEX Caller 入力デバイスプラグイン版
【L-】AtsEX Launcher
- L-1:BVE 本体の読込に失敗しました。Assembly.GetEntryAssembly が null を返しました。
- L-2:同一プロセス上に BVE 本体が見つかりませんでした。
- L-3:AtsEX 本体の読込に失敗しました。フォルダ '~' が見つかりませんでした。
- L-4:AtsEX 本体の読込に失敗しました。候補となる AtsEX 本体フォルダが見つかりませんでした。
【E-】AtsEX
【CA-】AtsEX Caller ATSプラグイン版
CA-1:AtsEX を読み込めませんでした。AtsEX がインストールされているか・入力デバイスの一覧でチェックが付いているか・パスの指定が誤っていないか ご確認ください。
AtsEX Caller ATSプラグイン版がAtsEX Launcher(AtsEx.Launcher.dll)を見つけられなかった場合に発生します。
ATSプラグイン版で参照されるAtsEX LauncherのパスはScenarios\AtsEx\AtsEx.Launcher.dll
です。
結果的にこのエラーが表示されているだけで、根本原因でない場合があります
以下がよくあるケースです。
- AtsEX 入力デバイスプラグイン版を有効化(入力デバイス一覧から「AtsEX」にチェックを付ける)し忘れている
-
AtsEX 入力デバイスプラグイン版の
AtsEx.Caller.InputDevice.txt
に設定されているパスが誤っている (詳細は CI-1:AtsEX Launcher が見つかりません。指定された場所: ~ を参照)
CA-2:読み込まれた AtsEX Caller (バージョン x.x.x.x) は現在の AtsEX ではサポートされていません。
AtsEX Callerのバージョンが古く、併用しようとしたAtsEX本体(厳密にはAtsEX Launcher)との互換性が無い場合に発生します。
以下の表において、異なる「互換性バージョン」のAtsEX CallerとAtsEX本体を併用することはできません。
例えば、β0.18.1のAtsEX Callerとver1.0-RC7のAtsEX本体を併用することはできますが、β0.17.5のAtsEX Callerとβ0.16のAtsEX本体を併用することはできません。
互換性バージョン | DLLに表示している バージョン |
---|---|
(α0.1~α0.5・β0.6~β0.15は、 互換性チェック機能が未実装) | |
1 | β0.16~β0.16.2 |
2 | β0.17~β0.17.7 |
3 | β0.18~β0.18.2 β0.19 ver1.0-RC1~ |
【CI-】AtsEX Caller 入力デバイスプラグイン版
CI-1:AtsEX Launcher が見つかりません。指定された場所: ~
AtsEX Caller 入力デバイスプラグイン版が、所定のフォルダ内にてAtsEX Launcher(AtsEx.Launcher.dll)を見つけられなかった場合に発生します。
AtsEX Caller 入力デバイスプラグイン版がAtsEX Launcherを検索する方法
Callerの配置先をC:\Program Files\mackoy\BveTs\Input Devices\AtsEx.Caller.InputDevice.dll
とすると、Launcherの配置先は以下のように検索されます。
- 原則、
~\Input Devices\AtsEx\AtsEx.Launcher.dll
-
ただし
~\Input Devices\AtsEx.Caller.InputDevice.txt
が存在する場合は、その内容を配置先フォルダのパスとして参照します。 例えば、C:\XXX\YYY\AtsEx\
と設定すると、C:\XXX\YYY\AtsEx\AtsEx.Launcher.dll
がLauncherの配置先として使用されます。
【L-】AtsEX Launcher
L-1:BVE 本体の読込に失敗しました。Assembly.GetEntryAssembly が null を返しました。
特殊な方法でBVEを起動した場合に発生します。通常の使用方法でこのエラーが表示されることはありません。
開発者向け技術情報
AtsEXはAssembly.GetEntryAssemblyメソッドによってBVE本体のアセンブリを取得する仕様となっていますが、何らかの理由で同メソッドがnullを返した場合にこのエラーが発生します。
以下のような原因が考えられます。
- アンマネージド コードからBVE・AtsEXを実行した
- BVE本体とは別のAppDomainを作成し、その中でAtsEXを実行した
L-2:同一プロセス上に BVE 本体が見つかりませんでした。
特殊な方法でBVEを起動した場合に発生します。通常の使用方法でこのエラーが表示されることはありません。
開発者向け技術情報
AtsEXはAssembly.GetEntryAssemblyメソッドによってBVE本体のアセンブリを取得する仕様となっていますが、これによって得られたアセンブリがBVE本体のものではなかった場合にこのエラーが発生します。
以下のような原因が考えられます。
-
独自のアセンブリXからBVE本体(BveTs.exe)を参照し、コードを通じてメインフォームを読み込んだ
- この場合、Assembly.GetEntryAssemblyメソッドがBVE本体ではなくXを返してしまうため、このエラーが発生します。
L-3:AtsEX 本体の読込に失敗しました。フォルダ '~' が見つかりませんでした。
AtsEX Launcherが、所定のAtsEX本体の配置先フォルダを見つけられなかった場合に発生します。
一部ファイルを誤って削除してしまったなど、AtsEX本体が破損している可能性が考えられます。AtsEXの再インストールをご検討ください。
AtsEX LauncherがAtsEX本体の配置先を検索する方法
入力デバイスプラグイン版の場合、Launcherの配置先をC:\Users\Public\AtsEx\AtsEx.Launcher.dll
とすると、AtsEX本体の配置先は以下のように検索されます。
-
原則、
C:\Users\Public\AtsEx\(バージョン)\
- 「(バージョン)」は、例えばβ0.19の場合は
0.19
、ver1.0(RC含む)の場合は1.0
となります。
- 「(バージョン)」は、例えばβ0.19の場合は
-
ただし、Launcherがデバッグビルドの場合は
C:\Users\Public\AtsEx\Debug\
- AtsEX本体の開発中に限り関係する条件です。通常の使用方法でこのフォルダが参照されることはありません。
L-4:AtsEX 本体の読込に失敗しました。候補となる AtsEX 本体フォルダが見つかりませんでした。
L-3:AtsEX 本体の読込に失敗しました。フォルダ '~' が見つかりませんでした。 を参照
【E-】AtsEX
E-1:AtsEX のメインアセンブリの配置先 '~' は不正です。
(ATSプラグイン版のみ)AtsEX本体の配置先がScenarios\AtsEx\
以外である場合にこのエラーが発生します。
E-2:読み込まれた AtsEX Caller (バージョン x.x.x.x) は現在の AtsEX ではサポートされていません。beta0.16 (バージョン 0.16) 以降の AtsEX Caller をご利用ください。
CA-2:読み込まれた AtsEX Caller (バージョン x.x.x.x) は現在の AtsEX ではサポートされていません。 を参照
E-3:BveTypeSet の読込に失敗しました。複数の ~.dll が読み込まれていることが原因の可能性があります。
Irony.dllの場合
誤ったバージョンのIronyが読み込まれた場合に発生します。
参照するIronyのバージョンについて
BVEはバージョンによって使用するIronyのバージョンが異なります。
BVEのバージョン | Ironyのバージョン |
---|---|
BVE Trainsim 5.8 | Irony v1.0 |
BVE Trainsim 6 | Irony v1.1 |
一方、AtsEXは常にIrony v1.1を参照しようとしますが、実際に参照するバージョンは環境によって変動します。
以下の条件を全て満たす場合、AtsEXはBVE5.8上でIrony v1.1を参照します。これにより、BVEはv1.0・AtsEXはv1.1と異なるバージョンのIronyを参照してしまう形となり、このエラーが発生します。
- AtsEX本体のフォルダなどにIrony.dllが存在する
- BveTs.exe.configにて、アセンブリバインディングのリダイレクトの設定をしていない
SlimDX.dllの場合
誤ったバージョンのSlimDXが読み込まれた場合に発生します。
参照するSlimDXのバージョンについて
BVEはバージョンによって使用するSlimDXのバージョンが異なります。
BVEのバージョン | SlimDXのバージョン |
---|---|
BVE Trainsim 5.8 | SlimDX for .NET 2.0 |
BVE Trainsim 6 | SlimDX for .NET 4.0 |
一方、AtsEXは常にSlimDX 4.0を参照しようとしますが、実際に参照するバージョンは環境によって変動します。
以下の条件を全て満たす場合、AtsEXはBVE5.8上でSlimDX 4.0を参照します。これにより、BVEは2.0・AtsEXは4.0と異なるバージョンのSlimDXを参照してしまう形となり、このエラーが発生します。
-
以下のうち、いずれか1つでもインストールしている
- SlimDX Runtime for .NET 4.0
- SlimDX for .NET 4.0のDLLを含むSlimDX SDK
- BveTs.exe.configにて、アセンブリバインディングのリダイレクトの設定をしていない
E-4:AtsEX 入力デバイスプラグイン版の有効化に失敗しました。AtsEX を正常に実行するには、BVE を再起動してください。
AtsEXを有効化するためには、一度BVEを再起動する必要があります。